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6月が終わりかけている。

高校二年生になってから、三ヶ月が経過しようとしている。

ぼくはこの三ヶ月で何を残せただろうか、何を学んできたのだろうか?思い出せない。確かに色々な事をやってきた気がするが、特筆すべき物など何もなかった。

理科に対してある程度の方針が示せたのは良かったとは思うが、物事の大半は解決していない。結局自分は何もしていないのではないかという錯覚に陥る。

高校一年の時は余裕があった。その余裕から生まれたモチベーションも大きい。

だが、気が付けば後1年半だ。余裕が段々と削られていく。

1年半後のぼくは、笑っているだろうか。

いや、結果がどうであろうと笑っているだろうな。少なくともこの学校を卒業出来るのだから。